きみのもしもし #235
「で、どれにするの」
そう言われても、そう簡単に決められない。
フィルムカメラにするか、デジカメにするか。
ボディを決めたとしても、装填するレンズはどれにするか。
ぼくは取っ替え引っ替え、ファインダーを覗き込んだりしている。
ー明日の天気はどうだったっけ。
そんなことも脳裏をよぎり、iPadで明日からの旅行先の天気予報を開いたり。
そうだ、ファイルだったらモノクロにするかな、それともカラーかな。
あれ、デジカメのバッテリーは充電されてたっけ。
ーうーむ。
カメラとレンズを床に広げてかれこれ小一時間。
「いつものことだから慣れっこだけどね」
きみが後ろで何か言っている。
「もしもーしっ、ひとの話、聞いてる?」
ぼくはぼくでまたファインダーを覗き込み、空シャッターを切ってみる。
MISSION: IMPOSSIBLE III
M:i:III。GHOST PROTOCOLがあんまりだったので、ちと過去のシリーズで観ていないIIIを観てみました。1作目のユーモラスさはなく、シリアスかつド派手すぎるアクション、ありがちな妻も秘密を知ってしまうと言う作品でしたが、ミッションインポッシブルとして観ず ( それでいいのか ) 、ひとつの独立した作品として観ると、それはそれでかなり楽しめました。最強だし、仕事早いし、妻を救いたいがためだけでチームを巻き込むし、チームもそれに合意するし、うらやましい限りの設定です。そして最後はIMFに妻を連れて行くし。そうそう電気で焼き切った爆弾はずっと頭の中に入れておくのかな。なんなんだろう。でも素直にとっても楽しめました。興行成績悪かったのは当時のトム様の行いが原因?

きみのもしもし #234
「きみに会うまでの、昨日までのわたしはいらない」
突然きみが顔を近づけて来て、ほんとに目と鼻の先でぼくにこう言った。
久しぶりにこんな近くできみを見た気がした。
ー近づきすぎだよ。
ぼくの脳裏に横しまな考えがよぎる。
「もしもし、変なこと考えてるでしょ。そんな顔したぁ」
「っ。それよりさぁ、さっきの台詞は何」
できるだけ自然な感じで話題を戻そうと試みる。
「どっかで見たの。受け売り。でもいいでしょ。言われてみてどう?」
そしてまたきみは顔を近づけてくる。
ーだからさぁ、近づけすぎだってば。

