Archive for November 8th, 2009
do not forget this time
きみのもしもし #126
きみと携帯で話しながら歩いていると、ぼくの右側を少女が駆け抜けていった。それを追うように少年が続いた。
そして、ズトンと音がした。
ーだいじょうぶぅ?
ーだいじょうぶ、だいじょうぶ。
振返ると、少年がもののみごとに転んだようで、地面に倒れ込んだまま膝をさすっていた。少女はその傍らに戻って心配そうにのぞきこんでいる。
ーほんとに?
ーうん。
少年はどう見ても痛そうに苦笑いをしている。少女は座り込んで少年のひざ小僧に手を添えた。
「もしもし、どうしたの」
急に会話が止まったぼくにきみが心配しているみたい。
「ねぇ、もしもし」
「大丈夫だよ」
そして少女にきみの姿を重ねてみると、不思議とぴったりと重なった。
「ほんとに大丈夫だから」
「へんなの」
少女と少年は手をつないで歩き始め、きみとぼくはさっきまでの会話の続きを始めた。
CHANGELING
チェンジリング。監督クリント・イーストウッド、主演アンジェリーナ・ジョリーです。1920年代のロサンゼルスで実際に起きた事件を映画化した作品です。ネットでは非常に高い評価となっています。が、わたし的には「そんなこともあるんだ」的な印象でした。とくに感動することもなく淡々と観終りました。母親は子供を見つけたい強い気持ち、映画はロス警察の汚職全体にふれようとしている、そんな印象があり、もっともっと焦点をしぼって掘り下げてもらいたかったと。でもアンジェリーナ・ジョリー独壇場ともとれる彼女の演技はすごいですね。混乱した頭の中で、何をどう伝えればよいのかを表現するその表情、圧巻でした。しっかし渋い役者さんをそろえてるなぁ。

