風、空、きみ

talk to myself

きみのもしもし #23

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「もしもしぃ」
 めずらしく不満げな響きが込められている気がした。
 そんなときは、
「もしもしぃ」
 おんなじように返答する。
「どうして道の右端を歩くのかなぁ」
 きみの部屋を出て、マンションの前の道を歩く。何も意識せず、右側通行。
「その道はね、左端を歩くと、角を曲がる時にわたしのお見送りの笑顔が見えるんだよ」
ーえっ。
 あわててその角で左端に移ると、きみが大きく左手を振っていた。
ーそういうことか。
「つぎから左端を歩くよ」
 きみが窓から身を乗り出しているのがよく見えた。

Written by ken1

2007/08/05 @ 14:24

カテゴリー: kiss

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