きみのもしもし #140
「たまには早寝しなさいよっ」
このところの睡眠不足のぼくを心配してくれているのだろうけど、
怒っているように聞こえたきみの声。
「はぁ〜い」
なのに幼い子供のように返答したぼく。
「もしもしっ、もぉお」
携帯が切れた。
あっしまった、ほんとに怒らせちゃった。
今夜ばかりは少し反省し、まず数時間寝てみた。
そして再び起き出して、今、風呂上がり、
携帯の時計が深夜2時を表示している。
ーちょっと寝てみた。
もう寝ているだろうきみにメールを送る。
でも気づきませんように。
きみが起きませんように。
ー少し身体が軽くなった感じ。
いつも心配してくれるきみに感謝の気持ちを込めて、
ーありがとう。おやすみなさい。
きみがいい夢に包まれていますように。
コメントを残す