風、空、きみ

talk to myself

きみのもしもし #147

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ーそんなとこに、行ってたんだ。
ーうん、そうだよ。
ーひとりだと、観て回りやすいでしょ。
 でもね、ときみからのメールに目を落としながら、ぼくは思う。
 ふたりで観て回ると、それはそれで、その場でいろんな感覚が共有できて、よりよいと思うんだよね。
 なぜか、そんな言葉はメールには乗せない。
 そんなこと、言い出したらきりないし、言わなくっても、互いにわかり合っていること。
ー熱中症だいじょうぶ?
ーそこからだと、うちまで近いね。
ーおいで。美味しい珈琲いれたげる。
ーもしもし、ご希望だったら、アイスにもできるよ。
 立て続けにきみからのメール。
 ぼくは返信をする間もない。
 そんなきみからのメールを読みながら、すでに足はきみの街へと続く地下鉄へ向いていた。

Written by ken1

2010/08/08 @ 14:38

カテゴリー: kiss

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