風、空、きみ

talk to myself

きみのもしもし #150

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ー昨日、何したか、覚えてるっ?
 気づくと今、ぼくはMacを前にうとうとと意識が飛んでいた。
 何したか?
 今日の睡眠不足の原因は、久しぶりのきみとの時間。
 覚えてるっ?って言われても、覚えている限りのことには自信はあるんだけど。
ーいいんだけどさ。
 よくないときに限って、誰でも使うフレーズ。きっときみも例外じゃないんだろうな。
ー忘れるんだろうな、無理だろうなって思ってたけどさ。
 返事を打つ暇も、このタイミングで返事する勇気もない。
ーもしもし、あのね、待ってたんだよ。
 あっ。そうだっ。
 ぼくはもうこれ以上、きみからのメールを受け取る訳にはいかない。
 そうだよね、別れ際に約束したよね、そうだったよね。
 怒っているようにも読めるきみからのメール、
 そうじゃなかったんだね。
 ずっと、きっと、心配してたんだよね。ぼくは心配かけてたんだよね。

「ちゃんと帰り着いたよ。安心していいよ」
 ぼくは声を伝えた。
「なら、いい」
 きみは小さく頷いた。きっと頷いた。
「もしもし」
 もっと小さいきみの声。
「ほんと待ってたんだよ」
「うん、」
 ありがとう、ぼくも小さくつぶやいた。

Written by ken1

2010/08/29 @ 01:58

カテゴリー: kiss

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