風、空、きみ

talk to myself

きみのもしもし #158

leave a comment »

 白ワインがもう3分の2ほど空いている。
 残りはあと少し。なくなるまでにさほど時間はかからないだろうな。
 深夜のワイン、深夜のオークション。
ーだから、やっちゃダメっていっつも言ってるでしょ。
 きみの声が聞こえた気がした。
ーもしもし、あのね。
 説得してくれるような、すでにあきれているような、そんなきみの声。
 こんな夜中だから、きみはもう十分に夢の中かな。
 あとで言い訳できるように、オークションのURLをそっときみに送る。
 そして、同時に入札完了。
 さてとこのクラシックカメラ、落札できたら、まずはじめにきみを撮るからさ。
 そんないい訳も用意して、ぼくは残りのワインをグラスに注ぐ。
 きみから返事は来ないかな、
 早く落札できないかな。
 こんな夜中に少しだけわくわくしながら、ぼくはワインを口にする。

Written by ken1

2010/10/31 @ 21:42

カテゴリー: kiss

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Google フォト

Google アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

%s と連携中

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。