きみのもしもし #179
桜の花びらがひらひらと舞落ちる中で、
きみは目を閉じて、空を仰ぐ。
「ん、桜をね、感じてるのよ」
そう言ってきみはまた方向を変えて天を仰ぐ。
「もしもしって」
「えっ」
「桜もね、わたしにもしもしってささやくの」
きみはうれしそうに目を細める。
「ねっ、写真撮って」
そのつもりだよ。
ぼくは久しぶりにライカを構えて、
少しでも多くの桜の花びらに包まれたきみを捕らえようとした。
talk to myself
桜の花びらがひらひらと舞落ちる中で、
きみは目を閉じて、空を仰ぐ。
「ん、桜をね、感じてるのよ」
そう言ってきみはまた方向を変えて天を仰ぐ。
「もしもしって」
「えっ」
「桜もね、わたしにもしもしってささやくの」
きみはうれしそうに目を細める。
「ねっ、写真撮って」
そのつもりだよ。
ぼくは久しぶりにライカを構えて、
少しでも多くの桜の花びらに包まれたきみを捕らえようとした。
Written by ken1
2011/04/10 @ 23:16
カテゴリー: kiss
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