風、空、きみ

talk to myself

きみのもしもし #180

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 ひさしぶりにきみのいれる珈琲を口にした。
「相変わらず、美味しくいれるね」
「もしもし、誰に向かって言っているのかしら」
 きみは腕組みをしながら「えへんっ」って顔をしている。
 でもどうしてきみのいれる珈琲はこんなにも美味しいんだろう。
 美味しいだけじゃなく、香りをかぐとほっとする。
ー豆がいいからよ。
 以前にきみは照れながらそうも言っていた。
 豆がどうであれ、きみはきちんと美味しい珈琲をいれてくれる。
「なんか安心するんだよね」
 ぼくはもう一口、きみのいれた珈琲を口にする。
 きみは自分のカップにも珈琲をそそぐ。
 ゆっくりと流れる時間、週末はこうじゃなくっちゃね。

Written by ken1

2011/04/16 @ 19:18

カテゴリー: kiss

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