風、空、きみ

talk to myself

きみのもしもし #181

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 酔っぱらいの相手をするきみがいる。
 めんどくさい表情一つ出さず、きみは「はいはい」と笑っている。
「もしもーし」
 酔っぱらいは何かを勘違いして、きみの「はいはい」に甘えてしまう。
「だからさぁ。もしもーし」
 酔っぱらいは仏様の手のひらに乗ったお猿さんか。
「今夜はいてくれるのかなぁ」と酔っぱらい。
「いてあげるよ。安心して酔っぱらってていいよ」と仏様。
 そしてぼくはきみの膝枕に落ちて行く。
「もしもーし、まだ早いわよぉ。もしもーし」
 とっても遠くできみの笑った声が聞こえる。
 そして、とっても安心してぼくはますます落ちて行く。
「もしもーし。。。しょうがないなぁ」
 きみをこまらせるつもりはまったくないんだけどね。
 ぼくはきみの体温に安心していく。

Written by ken1

2011/04/24 @ 21:43

カテゴリー: kiss

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