きみのもしもし #183
「つまんない」
ーそー言われても。
「あれとこれとそれはどうするつもり?」
ーだよねぇ。
ケーキと珈琲豆をもってきみはぼくの部屋に現れた。
それもそれはず、ぼくは今この部屋から、いやいやこのスペースから身動き取れないのだから。
「動かないと元気そうにみえるのにね」
心配しているのか、茶化しに来たのか。
「もしもし」
きみは心配してるのよと、にっこり笑ってぼくにメモを差し出した。
「書き換えといたよ、お休み中の予定表」
腰を痛めて身動きの取れないぼくは、書き換えてもらった予定表を受け取って、苦笑いするしかないよねぇ。
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