きみのもしもし #184
久しぶりにきみに珈琲をいれてもらう。
「ホットとアイス、どっちがいい?」
そしてきみとの他愛もない会話が始まる。
「もしもし?ちゃんと聞いてる?」
たしかに聞いてなかったな。
「もぉお。もしもしぃ?」
お湯を沸かしているときはホットがいいなと思っていたけど、
今日の午後のこの部屋への陽射しを考えて、アイスを頼んだぼく。
「やっぱ、美味しいな」
きみは照れくさそうに微笑んで「あぁあっ、ごまかした」
ぼくはもう一口、口をつけて「ほんとだよ」
そしてぼくらは他愛もない会話を続けた。
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