Archive for 7月 2011
きみのもしもし #194
ーDo you remember me ?
きみからのメールが届く。
いつものことなんだろうけど、時差13時間のこの地では、いつも以上になんとなく口元が緩んでしまう。
ーHello, hello, do you remember me ?
木陰のベンチに腰掛けて、光の加減でスマートフォンの画面を見やすくすると、すかさず次のメールが届いた。
メールで返信してもよいけれど、ここはちょっとサプライズでSkype経由の電話をかけてみよう。
「もしもし」と日本語でぼく。
「あれぇ?」とメール返信を待っていたきみ。
「そっちは真夜中でしょ」
「そっちはお昼すぎだね」
「快晴だけど思ってたほど暑くはないよ」
「こっちは昨日からずっと曇り」
他愛もない会話、でもなんとなく、なんでだろ、ふたりとも素直な感じ。
「もしもし、どうしたの」
「いやなんでもないよ。いつもどおりだなぁってさ」
きみもぼくも妙に照れている気がした。
smashwords
アメリカのsmashwordsなるサイトにeBookを14冊アップしているのは以前報告したとおり。かなりしばらく放おっておいたら、のべダウンロード数が6,400になっていた。平均457ダウンロードか。そんな中、アメリカの見知らぬ女子から興味ありのemailがとだとだしい日本語で届いた。たぶん翻訳ソフトだな。秋に日本に来るらしい。そのときに本を買いたいと。でもなぁフリーのeBookとしてアメリカサイトに登録しているだけだからなぁ。まぁだから何ってわけでもないが、やはりうれしいものですね。「きみのもしもし」も200話になったらvol.4としてまたアップすることにしたしましょう、はい。
きみのもしもし #193
明日からここを離れる。
せっかくなのですっきりして行こうと、髪を切りに知り合いのサロンまで車を走らせた。
ーだらしない格好で行かないように。
昨夜のきみからのおことづけ。
その他いろいろ言ってたなぁ。梅干しやお味噌汁、それにのど飴。
そうそう機内は想像以上に寒いから夏でも一枚羽織るものを持つように。
ー初めてじゃないんだしと、ぼく。
ー本土は初めてでしょと、きみ。
たかだか一週間なのに、なにかくすぐったいきみとのやりとり。
ーもしもし、あっちはかなりの猛暑みたいよ。カットの帰りに日焼け止めも買っときなさいね。
信号待ちでも昨夜の続きのメールが届く。
「了解っ」
ぼくは青信号にアクセルを踏み込みながら、声に出してそう言ってみた。
How I Raised Myself from Failure to Success in Selling
「私はどうして販売外交に成功したか」フランク・ベトガー著。世界中で30年以上読み継がれているセールスの名著。今更なんでしょうが、読んだことがないよりはいいだろうと思い、読みました。もともと別の本を呼んでいて、それがいまいちだったのですが、そのいまいちの著者のベースになっている本がこれでしたので、だったら読むのはこっちでしょ、っていきさつです。よかったですよ。読みやすいし、分かりやすい。もっと早くに読んでおきたかったですね。何回読み返してもいいでしょう。ただしこの著者の生涯に重大な影響を与えた本は「フランクリン自伝」とのことでした。ので現在その本を取り寄せ中。