風、空、きみ

talk to myself

きみのもしもし #201

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 とつぜんの雨、それも大粒。
 ケイタイで話していたきみが、あわててケイタイを放り出したよう。
 確かにぼくんちの屋根のないベランダもすでにびっしょりと濡れている。
 でも真上には青空も見えているから、通りすがりの雨なんだな。
「洗濯物がね、あっ、もしもしぃ」
 洗濯物を取り込んだんだね。
「痛くなかった?」
 何のことだろう。
「ケイタイ、ソファに放り投げちゃったんだけど。。。」
 あぁなるほどね、気にしてるんだ。
 うん大丈夫だよ、そんな気持ちを込めて、
「でも雨、もうあがっちゃったね」
 きみは取り込んだ洗濯物をどうしようかと、ぼくにとってはとっとも難しい話を始めた。

Written by ken1

2011/09/17 @ 12:30

カテゴリー: kiss

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