風、空、きみ

talk to myself

きみのもしもし #203

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 早朝の雨音を聞いていた。
 ラジオもつけず、音楽もかけず、雨が入ってこない程度に窓を開け、
 聞こえるか、聞こえないか、そんな雨音に耳を澄ましてみる。
 窓から見える幹線道路にも車の行き来はなく、雨音だけが聞こえてくるはずなのに、
 耳の奥では、昨夜の季節外れの花火大会、打ち上げ花火の音がこだまする。

ーもしもし、聞こえる?
 今年は一緒に行けなかったきみからのメール。
 隣にいないきみも花火の音が聞こえる場所にいるのかな。
 ぼくはずるをして部屋からの花火を眺めていた。

 雨あしが少しだけ強くなり、耳の奥から花火の余韻を遠ざける。
 そして雨あしに反して空は少しずつ明るくなっていく。
ー午後には晴れそうだな。
 ふとそんな気がした。
ー何時にきみを誘おうか。
 ぼくは昨夜のきみからのメールを読み返しながら、そう思った。

Written by ken1

2011/10/02 @ 15:43

カテゴリー: kiss

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