風、空、きみ

talk to myself

きみのもしもし #215

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 表参道の雑踏、季節のイルミネーション、そして週末。
 まさかこんなにまで混んでいるとは思わなかった。
「あなたは甘いっ」
 きみは楽しそうに笑っている。
 それでも、ふたりで少しだけ歩いたところで、
 ちょっと立ち止まり、はにかんで言った。
「プレゼント買ってもらってもいい?」
 たしかに手ぶらできみを待っていたぼく。
 雑踏の中のカップルたちは、みんな赤とみどりの紙袋を持っている。
「。。。もしもし」
 きみは小さな声でぼくを見つめる。
「いいよ。なんなりと」
 見栄っ張りのぼくは胸を張って頷く。
 きみにまた笑顔が戻る。
「お店、この先なんだ」
 きみの満面の笑顔って、いいなぁ。
 そんなきみは僕の手を引き、雑踏の中をお店に向かって、小気味好くすり抜けて行く。

Written by ken1

2011/12/25 @ 16:59

カテゴリー: kiss

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