風、空、きみ

talk to myself

きみのもしもし #231

leave a comment »

ーわたしにはね、もっと優しくしなきゃだめなんだよ。
 突然のきみからのメール。
 ぼくはと言えば、週末のこんな深夜はひとりアルコールに身を委ねている。
ーいっつもひとりで音楽聞いたり、DVD観たりなんだから。
 少しアルコールが回っているぼくはぼくで、
ーいつものことじゃん。
 と返信をしてしまう。
 きっとこれが余分なんだろうなぁ。
 これもいつものこと、返信をしたあとに気づく。
 そしてグラスに口をつける。
 でも、どうしたんだろう。何かあったのかな。
 きみからの返信を待つ時間、ぼくはきみんちの方向、真っ暗な窓の外に目を向ける。
 耳に届く音楽も次の曲に変わる。
 ねぇ、早くいつものもしもし付きで応酬してくんないかな。
 だったらぼくからきみにまたメールすればいいんだろうな。
 それより電話かな。
 それでもきみのもしもしを待つぼくがいる。

Written by ken1

2012/04/22 @ 00:27

カテゴリー: kiss

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

%s と連携中

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。