きみのもしもし #238
きみが久しぶりに遊びに来てくれて、
雰囲気的になかなかこれからと言うときに、
得てしてまぁそんなときに限って、
ピンポンと宅配便さんがインターホンを鳴らす。
届いた小包は友だちからぼくへの贈り物。
小包みを開けて「おっこれかぁ」ぼくの意識の先は切り替わる。
なるほど、確かにこの往年のカメラは持った瞬間に手に馴染む。
そうか、ここをこういじるのか。ヘー。
・・・
「もしもーし、わたしのこと忘れてませんか?」
おっとっとっと、そんなことは断じて、決して、ありませんから。
ほんとほんと。
でも、きみの冷ややかな視線は変わらない。
コメントを残す