きみのもしもし #239
ーね、どう思う。
少しだけ返信に自信がないこともあり、どう返信しようか間が空いてしまう。
ーそうよねぇ、あなたに尋ねてもねぇ。
いえいえ、そうでもないんだけどね。
とは言いつつ、また返信をためらってしまう。
父の日の贈り物、何を贈るか、まだ決めかねているきみ。
すでに贈る相手のいなくなっているぼくとしても一緒に考えてあげたいんだけど、
だけどきみの気持ちが一番だから、決めつけるような返信はしたくないし。
ーもしもし、じゃあこんなのはどうかしら。
それも素敵だね。
でも一番素敵なのは、毎年こんなにもあれこれ悩んでいるきみの気持ちなんだよね。
だから、
ー大丈夫、何を贈ってもよろこんでもらえるよ。
ーもぉちゃんと一緒に考えてよね。
ほんと大丈夫だからさ。
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