風、空、きみ

talk to myself

きみのもしもし #240

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 まったくもって記憶がない。
 いや、きみと一緒にいたことはちゃんと覚えているんだよ。
 でもね、ぼくは何を話したんだろう、きみは何を伝えてくれたんだろう。
 お店を一緒に出たのも覚えているし、でも。
 うん、目が覚めると二日酔いの鼻声のぼくは起きだすのも辛いくらい。
 枕元にはiPhoneが転がっている始末。
 なんかたくさんメールが届いているなぁ。
 ぼくは寝転がったままメールを開く。
ーもしもーし。生きてますかぁ。
ーもしもーし。帰り着いてますかぁ。
ーもしもーし。昨夜約束した週末のデートのお時間ですよぉ。
 まだまだ届いているきみからのたっくさんのもしもし。
 さてと、どう返信すればいいんだろう。
 うーん、うーん。

Written by ken1

2012/06/25 @ 00:01

カテゴリー: kiss

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