きみのもしもし #240
まったくもって記憶がない。
いや、きみと一緒にいたことはちゃんと覚えているんだよ。
でもね、ぼくは何を話したんだろう、きみは何を伝えてくれたんだろう。
お店を一緒に出たのも覚えているし、でも。
うん、目が覚めると二日酔いの鼻声のぼくは起きだすのも辛いくらい。
枕元にはiPhoneが転がっている始末。
なんかたくさんメールが届いているなぁ。
ぼくは寝転がったままメールを開く。
ーもしもーし。生きてますかぁ。
ーもしもーし。帰り着いてますかぁ。
ーもしもーし。昨夜約束した週末のデートのお時間ですよぉ。
まだまだ届いているきみからのたっくさんのもしもし。
さてと、どう返信すればいいんだろう。
うーん、うーん。
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