風、空、きみ

talk to myself

きみのもしもし #247

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「もしもし、フィナーレの第六部、始まりますよ」
 きみがそう言って、ぼくの脇腹をつつく。
ー起きてるよ。
「そうなの。うそばっかり」
 きみの瞳に華火が映る。
 そして頭上に再び大輪の華が咲く。
「寝そべってないで、そろそろ起きなよ」
 あっちのビルも綺麗だよ、ときみが運河沿いのビルを指差す。
 きみに誘われてゆっくり身を起こすと、確かにガラス張りのビルも華火に彩られている。
 そしてその向こうにはブルーに衣替えした東京タワーも見える。
ー綺麗だね。
 ほろ酔い気分のぼくはきみを見ながらそう口にしてみた。

Written by ken1

2012/08/12 @ 12:31

カテゴリー: kiss

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