風、空、きみ

talk to myself

きみのもしもし #261

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ー先に行ってるよ。
 しばらく待ってみたけど、なかなか来ないきみに見切りをつけてゲートをくぐる事にした。
 ゲートの前は思っていたより混んでいて、かつ進みも悪い。
ーけっこう混んでるよ。
 返事のないきみにまたメールを送ってみる。
 いつもはこんなに遅れる事もないきみからメール1本送られて来なくて、返信もないのはちょっと気になるところ。
ー席で待ってるね。
 そうメールを送信しようといたところで、後ろから声が聞こえた。
「もしもーし、もしもーし」
 えっ。
 振り返ると、おっきな声で、そして高々と手を振るきみがいる。
 ゲートを抜けて、人ごみをかき分けて、きみが小走りでやって来る。
 でもさぁ、きみはぼくを振り返らせるのに、どうして「もしもし」なんだろうね。
「ケータイ、忘れちゃった」
 小さく肩で息をして、ちょこんと舌を出すきみ。
 うーん、疑問は後で確認するとして、とりあえず開演に間に合ったから、まぁ良しといたしましょう。

Written by ken1

2012/11/17 @ 18:55

カテゴリー: kiss

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