風、空、きみ

talk to myself

きみのもしもし #293

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 週末のみ有効な回数券、そんなものが郵便受けに届いていた。
 正確に表現すると、郵便受けの封筒を開いたら、土休日回数券が入っていた。
 差出人はきみ。
ーどうしたの。
 ぼくは訳が分からず、きみにメールする。
 いつものような即答の返信が来ない。
 どのくらい待ったのだろう。
 メールはいつしか即答を期待させるツールになっていることに気づく。
 気楽にやり取りできるから電話じゃなくてメールなのにね。
 きみからのメールが来るまでの時間、珈琲をいれることにしよう。
 今日はそうだな、ブラジルサントスにするか。
 まだ豆をひいている最中なのに、スマホの着信がまた気になる。
 だめだめとぼくは首を振る。
「もしもーし」
 きっとメールの冒頭はこの言葉なんだろうな。
 抑揚まで予想してしまう。
 そんな思いを募らせながら、いれたての珈琲の香りを楽しむ。
 うん、うまくはいったな。

Written by ken1

2013/06/30 @ 10:52

カテゴリー: kiss

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