風、空、きみ

talk to myself

きみのもしもし #307

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 きみの寝息を聞きながら、ベッドから抜け出る。
 窓を開けると少しだけ肌寒い風がゆっくりと入り込んでくる。
 もうTシャツと短パンでは心もとない。
 シャツを羽織り、ズボンをはく。靴下も。
 まだバスの音も聞こえてこず、裏山の鳥のさえずりが耳に届く。
 Macを静かに立ち上げると、溜まっていたネット上の用事に着手する。
 どのくらい集中していたのだろう。
 ふと、となりの部屋から声が聞こえる。
「どうしたのかな」
 隣の部屋に戻り、小さな声をかけてみる。
 返事はない。まだ夢の中かな。
 むにゃむにゃと口元を動かすきみ。食事の夢でも見ているのだろうか。
「Macに戻るよ」
 きみはまたむにゃむにゃとしている。
 夢の中できみは「もしもし」と誰かに言っているのかな。
 日曜日、午前6時半の朝、ぼくはきみの寝顔を覗いている。

Written by ken1

2013/10/06 @ 16:15

カテゴリー: kiss

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