風、空、きみ

talk to myself

きみのもしもし #310

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 きみに笑っていて欲しいんだ。
 どんなときでもきみを笑わせてあげたいんだ。
 そう思うのは簡単なんだけど、
 でも、きみに笑っていて欲しいんだ。
「何か言ってくれそうだけど」
 きみが一生懸命笑顔を繕っている。
「今は何も言ってくれなくてもいいからね」
 きみのくちびるは少し震えている。
「も少しで元に戻るから。大丈夫だから」
 ぼくはゆっくり頷きそっとと立ち上がり、珈琲を入れる。
 お湯を沸かして、豆を挽いて、そしてきみの方に振り返る。
「もしもし、やっぱり」
「うん、わかった。何か話をしたげるよ。どこにでもあるふつうの話」
 きみは少しだけ微笑んだ。
 その拍子に流れた涙をきまり悪そうに拭き取るきみがいる。

Written by ken1

2013/10/26 @ 20:17

カテゴリー: kiss

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