風、空、きみ

talk to myself

きみのもしもし #317

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ー帰ってくるまではどうってことないんだけどね。
 そう、部屋に入ってスーツを脱いだとたんに疲れを感じてしまう。
ー外だと気が張ってるんじゃない。
 そんな柄でもないはずなんだが。
ーきっとそうよ。知らず知らずのうちに肩に力が入っているのかもね。
 そう言われれば、思い当たる節がないわけでもない。
ーそんなときはね。
 なんだろう。
ーそんなときは、部屋を暖かくして、珈琲入れて、そうあなたのことだからカメラでも触ってみてよ。きっと元気になれるわよ。
 Facetimeの向こう側できみが優しく微笑んでいる。
ーもしもし。
 はいはい。
ーそして今夜はわたしの手料理にしてあげましょう。いいでしょ。
 おっいいねぇ。
 珈琲もカメラもそしてきみの手料理もいいけれど、やっぱりきみのその表情がいちばんいいな、元気がでるな。
 Facetimeのきみを見ながら、ぼくはそう思った。

Written by ken1

2013/12/14 @ 18:05

カテゴリー: kiss

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