風、空、きみ

talk to myself

きみのもしもし #321

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 今日だけで三軒目のパン屋さん。
 もう一軒いい?もう一軒いい?が続くと三軒目になる。
「だってこの近所に美味しいって評判のパン屋さんがそろっているのよ」
 きみは助手席で二つ目の紙袋からの香りを楽しみながら、うれしそうに言う。
 そんなに買い込んでどうするんだろう。
「まさかね」
「まさかじゃないよ。この連休はずっとパン。パン中心の食生活とします」
 きみは幸せそうな笑顔で答える。
「そう、この連休、たまにはわたしの部屋ですごさない?」
 わたしの部屋はあなたの部屋と違って寒くないわよ。ときみは言う。
「もしもし、お客さま、毎朝入れたての珈琲とおいしいパンはいかがでしょう」
 それも悪くないなと、ぼくは頷きながらきみの部屋に向かって車のハンドルを切った。

Written by ken1

2014/01/12 @ 18:04

カテゴリー: kiss

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