Archive for 2月 2014
きみのもしもし #327
一年を通して、物欲がおう盛な時期とそうではない時期がある。
ほんと不思議とそんな時期がある。
ほんの一週間前まで、何を見ても何とも感じなかったのに。
寒くて部屋にこもっているせいか、ネットじゃ何も解決しない気がして、
とにかく街に出ることにした。
街に出て、物欲の対象となっているものを見て回ろう。
ひとつのお店で見るだけでなく、複数のお店を見て回ろう。
そして見て回るだけじゃなく、お店のひとと話をしよう。
そんなことを思って街へ出た。
ーもしもし、無駄遣いはやめましょう。
きみから冷ややかなメールが届いた。
いつものことだと言わんばかりだ。
まぁいいじゃない、おおめに見ておくれ。
今日はそんな気分なんだからさ。
きみのもしもし #326
語学にはそのセンスがあるひととないひとがいると思う。
とくにヒアリングについてはもろにそれを感じてしまう。
さっと聞き取れるひと、いいなぁと思う。
ーもしもしっ、努力に勝る天才なしよ。
きみは笑ってそう言う。
なぐさめてくれてるのかな、ほんとそうなのかな。
ただ人並みに外国語を聞き取れるといいなぁと思う。
ーうーん、じゃあやっぱり慣れかな。
天才はいると思うし、天才に勝りたいなんてことは思わないんだけど、
とりあえず努力から始めようか。
ーでも努力も苦手でしょ。
おいおい。まぁね。じゃあどうすりゃいいのさ。
ー楽しんで続けるのが一番よ。継続は力なり。ローマの道は一日にしてならず。
今日のきみはすごいなぁ。どうしちゃったんだろう。
なんとなく後光が射しているみたい。
Graffiti
なんで撮らなかったんだろうと思うことがある。その場できびすを返せば撮れたものを。返さなかった・返せなかった理由はそのときどきで様々。知り合いと一緒にいてその場の雰囲気で通り過ぎたり( ちょっと断りを入れればいいものを )、手荷物が多かったり( ちょっと荷物を下に置けばいいものを )、雨が降っていたり( ちょっと考えればいいものを )。言い訳はいくらでも考えつくものです。今日は粉雪が吹雪いていて、その粉雪が傘の下から顔に潜り込んできた。バルの店先に飾られていた珈琲カップとスプーンに雪が積もり始めていた。バルのガラス扉をバックに雪をかぶりはじめたカップとスプーン。想像するだけでも絵にすることができたのに。なんで撮らなかったんだろう。ほんのちょっとをめんどくさがったんだろうな。あーあ。二度と撮れないシーン。反省しきりの今日の午後でしたとさ。この落書き写真とはまったく関係ありません。が、以前これも一度通り過ぎて戻ってきて撮った1枚です。