Archive for 7月 6th, 2014
THE MEXICAN SUITCASE
メキシカン・スーツケース。スペイン内戦時、戦場となったスペイン各地で写真を撮り続けたロバート・キャパ、ゲルダ・タロー、デヴィッド・シーモア。彼らが撮影した4,500枚にもわたる写真のネガが、かつて戦火を逃れてメキシコに渡った市民の家で見つかった。70年の時を超えて発見されたそれらの写真には、生々しく激しい戦闘の様子と共に、内戦に翻弄されながらも必死で生きようとした市民の姿が克明に記録されていた。奇跡のように発見された数多くの貴重な写真と、かつてスペイン難民としてメキシコに渡った数少ない生存者たちの証言を通じ、スペインでは歴史上のタブーとして扱われ、封印されてきたスペイン内戦の真実を明らかにしていく。そして、世界一有名な戦場カメラマンの知られざる姿をも浮き彫りにしていく。とAmazonの書評に書かれています。正直言うと、キャパの写真よりブレッソンのが、ドアノーのが好きです。やはり戦争ものは馴染めません。ただキャパの写真展で東京都写真美術館が企画した「101年目のキャパ」には救われました。戦火の中にも存在する笑顔が記録されていたから。このDVDではじんわりと戦争の辛さが、悲しさが伝わってきます。知る事はとても重要です。でもやはり戦争はよくないです。
きみのもしもし #346
なかなか、きみに会えないね。
休日、朝から片付けものをしながら、そう思った。
最近、ふたりの都合が合う事がない。
ーランチを食べに行ったらね、友だちに会ったんだよ。
ー残業で遅くなって近所のバーに入ったら、別のバーでの知り合いがいたんだよ。
ーそんなの他にもいろいろあるよ。
まるで、きみを中心に人と人との糸はつながっているかのよう。
ーでもね、どうしてだろうね。
そうだね、どうしてだろうね。
ー会いたいときに、なかなか会えないね。
ー思いが足りないのかな。
そんなことはないと思うよ。
ーもしもし。
はいはい。
ーあなたはわたしに会いたいですか。