Archive for 9月 21st, 2014
きみのもしもし #357
疲れていると見て取れたのだろう。きみがハイキングに行こうと誘って来た。
「こんなとき山歩きは少し無茶かも知れないけれど、ハイキングくらいだったら大丈夫」
ナップサックには水とお菓子とお財布と。
足元だけはちゃんとした山歩きの靴にして、服装はカジュアルな軽装で。
もちろん帽子も忘れずに。
平坦な裏山をゆっくり歩いて2時間半。
まだ残る蝉の鳴き声、枝を渡り歩くリスの大きな尾っぽ。
小道には木洩れ陽が光と影のコントラストを生み出していた。
そして、街並に戻ると裏通りの古民家カフェでくつろいだ。
あれから一週間、また疲れが見て取れるのか。
ーもしもし、お散歩してきなよ。
そうだね、今日はひとりで街歩きでもしてこよう。
肩掛けカバンにカメラを入れて。
今週も見上げると青空。
うん、気分も晴れそうだ。