風、空、きみ

talk to myself

きみのもしもし #357

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 疲れていると見て取れたのだろう。きみがハイキングに行こうと誘って来た。
「こんなとき山歩きは少し無茶かも知れないけれど、ハイキングくらいだったら大丈夫」
 ナップサックには水とお菓子とお財布と。
 足元だけはちゃんとした山歩きの靴にして、服装はカジュアルな軽装で。
 もちろん帽子も忘れずに。
 平坦な裏山をゆっくり歩いて2時間半。
 まだ残る蝉の鳴き声、枝を渡り歩くリスの大きな尾っぽ。
 小道には木洩れ陽が光と影のコントラストを生み出していた。
 そして、街並に戻ると裏通りの古民家カフェでくつろいだ。

 あれから一週間、また疲れが見て取れるのか。
ーもしもし、お散歩してきなよ。
 そうだね、今日はひとりで街歩きでもしてこよう。
 肩掛けカバンにカメラを入れて。
 今週も見上げると青空。
 うん、気分も晴れそうだ。

Written by ken1

2014/09/21 @ 19:58

カテゴリー: kiss

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