きみのもしもし #358
秋空のもと、きみはジョギングをしてきたと言う。
ー公園内のジョギングロードなんだけどね。
とても健やかな感じになれたと、
とても壮快だったと、
でものんびり走ったと。
ーだからね、次は一緒に走ろうよ。
きみはどこかのフルマラソンにでも参加したいかのごとく、言葉を続ける。
ーそうね、ちゃんと練習してフルマラソンの距離走れるなっと思ったら。
少し言葉をためて、きみは続けた。
ーホノルルマラソンかしら。ねっ。
今年かな、来年かな。
ーもしもし、ご一緒にいかがかしらん。
ぼくが走るの苦手だって知ってて、きみは言う。
ほんと今日のジョギング、楽しかったんだね。
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