風、空、きみ

talk to myself

きみのもしもし #359

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 昭和の歌謡曲がかかっていた。
「懐かしいでしょ」
 きみのグラスにぼくのグラスを重ねて、返事の代わりにする。
 8名で満席となるカウンターだけのそのバーはすでに6名が席を埋めていた。
 久しぶりの週末のバー巡り。
 ここで二軒目で、このあともう一軒行こうとしている。
 お疲れ気味のぼくのリフレッシュのため、きみが考えた企画。
 きみはきみでカウンターに出されるカクテルを都度スマホに収めている。
 ぼくはぼくでマスターの許可をもらい、お店の雰囲気をカメラに収めている。
「少しは元気になったかな」
 ぼくは笑顔で頷いて、カクテルのお代わりを注文する。
 きみも笑いながら、でも
「もしもし、だからと言って飲み過ぎないでね。もう一軒あるんだから」
 お店を出るとき、マスターが言った台詞は
「いってらっしゃい」
「ではまた」
 今夜は美味しいお酒だな。
 ぼくはほろ酔い気分できみと手をつないだ。

Written by ken1

2014/10/05 @ 16:04

カテゴリー: kiss

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