きみのもしもし #370
そして今年も終わる。
テレビでは粋な女優さんが「ごきげんなお食事処をみつけました」と
なかなか気になる言い回しを口にする。
国民的ポップバンドは「喜びを誰かと分かち合うのが人生さ」と
うんちくめいた歌詞をぼくに伝える。
さて、ぼくは今年きみをどれだけ笑顔にしてあげられたのかな。
きみを笑顔にした回数をはるかに超えて、
きみからぼくが笑顔にしてもらえたんだろうな。
回数もそうだけど、回数以上にタイミングかも知れない。
きみはいつも絶妙なタイミングでぼくを覗き込む。
そのタイミングはきみ独特なのかな。
ねぇ、来年、きみはどこにいるのだろう。
そう、来年、ぼくはどこにいくのだろう。
ーもしもし、あなたがどこにいっても、わたしはいつもそばにいるよ。
映画みたいな台詞だね。
来年もきみと美味しいものが食べたいな。
来年もきみと一緒に笑っていたいな。
残り少ない今年の時間。
もうひとつくらい思い出を作ろうか。
うん、そうしよう。
そうしよう。
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