きみのもしもし #372
「少し休もうと思う」
きみはぼくの顔を覗き込む。
「いいと思うよ。きっとね、」
そこできみは笑顔を見せる。
「きっとあのとき、人生のハーフタイムを取ってよかったって思う日がくるからさ」
そして顔を近づける。
「わたしが言うんだから間違いないよ」
息がかかるくらい近づける。
「もしもし、わたしの言うことを信じなさい」
そうだね、今までもきみに応援されてきたね。
ぼくはそのきみの応援にいつも励まされてきたんだものね。
「じゃっ少しだけ羽根を伸ばすよ」
「うぅん、たっくさん羽根を伸ばしていいんだよ」
きみは優しく頷いた。
コメントを残す