きみのもしもし #380
お湯を沸かす。豆を挽く。フィルターに移した豆を蒸らして、そのあとは一気にお湯を注ぐ。その温度は93度C。
水をタンクに貯める。カプセルをセットする。スライド式のスイッチを入れる。
水をタンクに注ぐ。豆を挽く。挽かれた豆をフィルターに移し、スイッチを入れる。
と、自宅での珈琲の淹れ方は3通りになっている。
他に、眠ったままのサイフォンも直火にかけるエスプレッソマシンも埃をかぶったままだな。
ーで、どうするの?
うん、とりあえずカプセルで凌ぐよ。カプセルが無くなる前に買い直さないとね。
昨夜、キッチンから床に落としてシンプルな珈琲メーカーを壊してしまった。
メッシュフィルター、ステンレスの容器、容量は5杯くらいの珈琲メーカーを物色中。
ぼくが使うのに、きみはあれこれと注文をつけてくる。
ーそのメーカー嫌。こんな色はないの?それ大きすぎ。
ずいぶん長く使っていたこの壊れたマシンを、また購入するのもありなんだけどね。
ーまだ決まんないの?
だからね、迷ってるのはなぜだかきみなんだけど。
こちらからマシンに関するURLをきみを送って、きみが確認して、の繰り返し。
ーもしもし、パソコンで見てても決まんないから、現物見に街へ繰り出そっ。
うん、そうだね。それがいいかもね。
では休日のきみとの遅いお出かけの始まり始まり。
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