風、空、きみ

talk to myself

きみのもしもし #390

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 きみが柔らかい手を重ねてくる。
 重ねたまま、微動だにせず、気づくと寝息を立てている。
 疲れが溜まっているのか、安心しているのか、
 どちらにしろ、背中を丸めすーすーと寝息を立てている。
ーあのね。
 おや、起こしちゃったかな。
ーもしも。
 え?
ーもしもし。
 どうしたのかな。
 確認しようと、きみの顔にぼくの顔を近づける。
 でも、きみはまたすーすーと寝息を立てている。
 なんだ、寝言か。
 ぼくはきみの顔を鼻の先にしたまま、
 きみの横できみを見つめる。
 きみは柔らかい手をぼくに預けたまま、
 微動だにせず、寝息を立てている。

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Written by ken1

2015/05/17 at 23:18

Posted in kiss

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