風、空、きみ

talk to myself

きみのもしもし #398

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 旅の思い出をそれぞれ交互に話す。
 キーワードを重ねたり、似たような体験で共感したり、
 いきなりまったく別の話題に飛んだり。
 あのときはこうだったよね、
 と一緒に行って同じ場所同じ時間を共有するのも
 当然ありなんだろうけど、
 最近のぼくらは以前とは少し違う。
 と言うか、これが本来のぼくらのやり方なのかもね。
「行きたいところへ、どこへでも行けるよね」
 いろんなところに行ってみよう。
 そして、
 あーここにきみと来たいな。ここにきみがいたらいいな。
 そんな街や景色を見つけたら、
 そうしたら、きみに声をかけよう。
 その場所からきみに呼びかけてもいいし、
 もう一度、ここを出るときから一緒にすごすのもいい。
「もしもし、どうしてみんなそうしないんだろう。誰でもそうできるはずなのに」
「みんな誰かに気を使っているのかな」
「自分自身にでしょ。たぶん」
「でもそれもそれで正しいよ」
「そうね」
 そしてぼくらは互いの写真を見せ合い始める。
 自慢でもなく、優越をつけるわけでもなく、旅の思い出をきちんと伝えたくて。
 今ここに旅から戻ったきみがいて、ぼくがいる。
 端から見ると、相変わらず不思議な関係なのかなぁ。

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Written by ken1

2015/08/02 at 21:47

Posted in kiss

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