風、空、きみ

talk to myself

きみのもしもし #401

leave a comment »

 日中でも幾分涼しくなってきたので、夕方前からちょっと散歩に出ることにした。
 とくに目的も決めず、大通り沿いを避けて、住宅街を右に折れたり左に折れたり。
 そして、途中の公園で日陰のベンチに腰掛け、きみにLINEを送った。
ー楽しそうだね。こんな日のカバンの中身は何なの?
 Kindleとカメラと水。
ー飴玉は持ってないの?
 飴玉?
ーそう、飴玉。
 涼しく感じてもまだまだ夏であることに変わりはない。
 だから水分補給のみならず塩分補給も必要だと。
ーまだその公園にいる?
 今来たばかりだから、もう少しは一休みしているよ。
ーだったらその公園の写真送ってよ。近かったら飴玉持って行ってあげる。
 ぼくは少し考えた。
 ははーん、写真の位置情報を頼りにここまで来るつもりだね。
ーもしもし、わたしすごい?
 鼻高々なきみが見えた気がした。
 確かに目の付け所はいいんだけど、どこでそんな知識仕入れたんだろう。
 いやいや、それよりうまくいくかなぁ。
ー大丈夫だって。だいじょうぶ。
 そう言って、きみは満面の笑顔のスタンプを送ってきた。

Advertisements

Written by ken1

2015/08/24 at 00:41

Posted in kiss

Leave a Reply

Fill in your details below or click an icon to log in:

WordPress.com Logo

You are commenting using your WordPress.com account. Log Out / Change )

Twitter picture

You are commenting using your Twitter account. Log Out / Change )

Facebook photo

You are commenting using your Facebook account. Log Out / Change )

Google+ photo

You are commenting using your Google+ account. Log Out / Change )

Connecting to %s

%d bloggers like this: