風、空、きみ

talk to myself

Archive for 10月 2015

きみのもしもし #410

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ー今度は何を取り寄せたの?
 あれ?
ーまたとぼけた顔してる。
 そうじゃないけどさ。
 都内の有名どころの文具店を一通り巡って、来年の手帳を探す。
 毎年の楽しいマイ行事。
 今年はそれにプラスアルファを考えてみた。
 手帳と言えば、筆記具。
 今使っている筆記具に十分満足しているけど、
 何となくまた一本欲しくなった。
ーきみの利き手はどっち。
 右。
ー右手は一本ね。左手を入れても二本ね。
 何となく分かった。
ーそう。あなたの右手は一本しかないのにあなたは何本の筆記具を使うのでしょう。
 僕はちょっと考えた。
 でもさ、それってきみの洋服の数と同じじゃないかな。
 きみはちょっと考えるふりをした。
ーもしもし。それとこれとは違うのよ。一緒にしないで。
 きみがぼくのカメラの台数と腕時計の本数に言及しないことを祈りつつ、
 そうだね、違うね。
 ぼくはそう言って届いたばかりの箱を開け、きみに新しい筆記具を見せる。
 年代物だよ。ほら、ここんとこがいいでしょ。
 でもきみは口を一文字に閉じ、首を横に振っている。

Written by ken1

2015/10/26 at 01:22

カテゴリー: kiss

きみのもしもし #409

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ーどこかいいお店知らない?
ーさて、いいお店の基準とは?
ー若い子と夜にちょっと食事をしたいの。
 うーむ。ぼくは見晴らしの良いカフェで河川敷を見ながら考える。
 きみは若い子と言ってきたから、
 おねえさんとして大人の雰囲気、オシャレ感、センスの良さをさりげなく出したい?
 ここに連れて行ってもらったの、とその若い子が友だちにプチ自慢したくなるお店。
 でもメディアにはまだ取り上げられていない、アンテナ張ってる子が口コミで名前はどこかで
 耳にしているお店。そしてお値段控えめ。手が届きそうで、でも背伸びが必要。
 そんなお店、思いつかない。
ー妙にハードル高い気がするけど。
ー考えすぎよ。今、どこ?
 ちょっとした隠れ家的なカフェで、まだきみと一緒に来ていない数少ないお店にぼくはいる。
 さて、どう答えよう。
ーまた内緒のところで黄昏てるんでしょっ。
 ぼく的には「また」ではないと思うが、きみ的には「また」なのかな。
ー決めたっ。
 え。
ーあなたが今いるそのお店にするっ。
 え。
ーもしもし。よろしくね。そのお店の情報、明日聞きに行くからね。
 そしてきみはLINEから離れた。
 こうやってひとつずつ、ぼくの牙城は切り崩されていくのかなぁ。
 夕陽に染まり始めた河川敷ではいくつものグループがBBQの後片付けを始めた。

Written by ken1

2015/10/18 at 19:21

カテゴリー: kiss

原宿

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Written by ken1

2015/10/11 at 22:45

カテゴリー: photo

きみのもしもし #408

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朝から小説を読んでいる。
久しぶりにとても早い朝で、まだ新聞すら届いていない。
そんな時間に目が覚めて、もう一度寝てもよかったんだけど、
きっとこれは何かの思し召しだろうとふと思い、そのままベッドから出てみた。
さてと、いつもの時間の目覚まし時計が朝を知らせてくれるまで、何をして過ごそうか。
窓ガラスに映った自分自身に問いかけながら、スマホやPCには触れないことに決めた。
寝室を見渡すと、壁に並べているまだ読んでいない本が目に入る。
そうだ、こんな時こそ本を読もう。うん、そうしよう。
きみにLINEを送ったり電話をしたりするのは、ぼくの目覚まし時計が時を告げてからにしよう。
そうしないと、朝に弱いきみは何の意味もなくかつ記憶もなく、
「も、し、も、し」と条件反射でたどたどしく返事をすることだろう。
そんなわけで、ぼくは今、一人静かに小説を読んでいる。

Written by ken1

2015/10/11 at 22:34

カテゴリー: kiss

久しぶり?のMM

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Written by ken1

2015/10/04 at 20:10

カテゴリー: photo

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