きみのもしもし #419
きみに悲しいことがあったとき、ぼくはどうすればいいんだろう。
きみはきっと十分に自分の中で消化した後で、ぼくに知らせてくるんだろうな。
ー大丈夫、心配いらないよ。
ー今日もふつうに過ごしたし、明日もふつうを続けるの。
大切なことは、いつもきみから教えてもらってばかり。
せめてきみが悲しいときくらいは、ぼくもその中に入れて欲しいな。
ーだって悲しいことじゃないのよ。
ー少しだけ寂しくなったかも知れないけど、
ーけど、大丈夫。悲しくはないから。
きみの強さが羨ましくもあり、
きみの強さを危うくも感じる。
だから、その中にぼくも入れて欲しいな。
そんなぼくにきみは言う。
ーもしもし、大丈夫だから。
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