風、空、きみ

talk to myself

きみのもしもし #421

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 ぼくはきみのがんばりに背中を押されたのかな。
 きみは習い事の発表会をやったと報告してきた。
 すごく自信がなかったので内緒にしていたと報告してきた。
 ぼくに知らせておくときっと聴きに来るだろうし、
 そうなるとますます浮き足立つのが目に見えていたと。
ーでも、たっくさん練習したんだよ。
ーステージに出たら、緊張よりもここまで来れたんだから楽しもうって。
 そう思えたと、きみはぼくを前にして楽しそうに笑っていた。
 そしてその夜、ぼくは思った。
 じゃあ、ぼくも。
 何かできることはないか、何かどうにかならないか。
 門前払いを覚悟である人にとある企画を出してみた。
 不思議なものだね。
 今、ぼくはそれに向けて具体的な準備をしている。
 さてはて何のことでしょう。
 日の目を見たらいの一番にきみに知らせるから。
 だから、それまでは内緒。
「もしもしぃ、なにニヤニヤしてるの?」
 さぁてね。
 きみも内緒にしてたんだからさ。

Written by ken1

2016/01/10 @ 18:44

カテゴリー: kiss

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