きみのもしもし #424
女子力?
正直、もう忘れかけていた言葉。
10年以上前、もっと前か、の言葉じゃないかなぁ。
「わたしって女子力低いかも」
突然話題が切り替わり、きみはポロリと口にする。
そもそも女子力って何だったっけ。
笑顔が魅力的?洋服のセンスが良い?美味しいお店を知っている?
リアクションが可愛い?気配り上手?メイクが自然?お料理上手?
そんなこんなが完璧だと、嘘っぽくて逆に近づき難いんだけど。
そうじゃないよね。
きみがきみらしく輝いて生きていれば、
もしかしたらそれがきみの女子力かもね。
「もしもし、どう思う?」
何があったかは聞かないけれど、
女子力ってものが仮に存在するのなら、
ぼくにとってきみの女子力はハイレベルだよ。
さて、このことをどう伝えようか。
ああでもないこうでもないと、
独りごちながら横を歩いているきみのその表情も、
ぼくにとってはきみの女子力のひとつに見えた。
コメントを残す