風、空、きみ

talk to myself

きみのもしもし #434

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 久しぶりにお店に行ったら、きみがいた。
ーもしもしっ、遅いぃ。
 遅いと言われても、約束してないでしょ。
ー約束なんて必要ないもん。
 会いたいと思ったときに、待てるお店があるのはいいね。
ー会えなくても、それはそれでいいのよ。
 来るかな、来ないかなとマスターと話ながら待つのもいいよね。
 そんなお店は一軒でいいと思っていた。
 二軒も三軒もあると、せっかく会いたいと思ってもすれ違ってしまいそう。
 でも、その一軒すらなくなることだってある。
 さてとそんなんなったらどうしましょうか。
 きみもぼくも考え込んでしまう。
ーそのときはそのとき。風が吹くわよ。
 そう言って、きみは何杯めかのおかわりを頼んだ。

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Written by ken1

2016/04/10 at 17:08

Posted in kiss

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