風、空、きみ

talk to myself

きみのもしもし #437

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 この子は僕らの4倍の速さで生きているんだね。
「きっと感受性も4倍なんじゃないかな。うれしいとか、さみしいとか、ね」
 そばにいて欲しいとか、遊んで欲しいとかも?
「どうでしょうね。でも、わたしもそうよ」
 きみも4倍の感受性?
「もしもし?気づいてないのかなぁ。わたしは2倍くらい。」
 きみはぼくのひざもとの仔猫を撫でた。
「あなたと一緒にいたいって、いつもあなたの2倍くらいは思ってる。」
 きみの眼差しが「あなたはどうなの?」と聞いている。
 ぼくもひざもとの仔猫を撫でて、でも気づかないふりをする。

Written by ken1

2016/05/01 @ 19:00

カテゴリー: kiss

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