きみのもしもし #445
「昨日はね、変えられないのよ。デロリアン号を作らない限りね」
きみが訳知り顔で言葉を続ける。
「そしてね、明日のことはね、誰も分からないの」
デロリアン号がない限り?
「そうよ」
「だから、昨日のことを悔やんでも仕方ないし、そんな時間はもったいないの」
「明日のことを心配しても、何かとんでもないことが起こるかも知れないし」
「だから今日なの」
「今日を笑顔で一生懸命楽しむとね」
「明日には今日が充実した昨日になって、明日が楽しい今日になるの」
「もしもし、聞いてる?」
うーん、デロリアン号作ろうかな。
「それもいいと思う。でも、それは今日からやってね」
「すると今日が充実するから」
今回はどんな本を読破したんだろうね。
読破するたびにきみは楽しそうに話してくれる。
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