きみのもしもし #447
肌寒い夏の雨。
未明からの雨は少しずつ雨脚を強くしてきた。
今日はいろんなところに行くんでしょ。
あいにくの雨。
きみにはお留守番をお願いしたいんだけど。
いいわよ。
これから出かけて、ランチは外で食べて、
一旦荷物を置きに戻るけど、また夕方から出かけて。
何時までここを守ればいいのかな。
日付が変わるくらいまで。
じゃあ今夜のわたしはここにお泊まり?
きみさえ問題なければ。
もしもし、そうではなくてね。
そうだね。ぜひ今夜は泊まっていってくれないか。
はい、しょうがない、泊まってさしあげましょう。
きみは楽しそうにぼくを送り出す。
なんか変な感じ。
お留守番して待ってるから、飲みすぎないでね。
頷いて空を見上げる。
やはり雨は止む気配もない。
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