きみのもしもし #450
ーもしもし、そーゆーときはね。
きみが自信いっぱいに目を輝かせて、ぼくに助言する。
ー子供のときみたいに、神様にお願いしてみればいいんだよ。
ーお願いしますって。
ーわたしなんて小学生の頃、風邪で熱がなかなか下がらなかったときなんて、
枕元に置いてた目覚まし時計に「明日までに熱を下げてください」ってお願いしたもの。
それは神様なの?
ー神様はどこにでもいるの。本気で信じれば目覚まし時計にだって神様はいるの。
変な宗教じゃないよね。
ーあー、わたしのこと信じてないっ。
そうじゃないけどさ。
神様はどこにでもいて、なんでも叶えてくれるかも知れないけど、
ぼくのことを本気で心配してくれるきみがいれば、
そう、きみがそばにいれば、それでいいや、それだけでいいや。
ーちゃんとお願いするんだよ。
今、きみはぼくの前にいる。
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