風、空、きみ

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Archive for 8月 14th, 2016

きみのもしもし #452

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ーあなたはどんな時も笑っていてくれるかな。
 え、どんな時もかい?
ーうん、大きく笑わなくていいから、微笑んでいてね。
 と、きみのほうが微笑んだ。
 笑う門には福来たるってことかな。
 きみは微妙な微笑みで、
ーもしもし、あなたの笑顔はね、わたしの憂鬱をひとつずつ
 溶かしてくれるんだよ。そのこと、忘れないでいてね。
 と、ゆっくりとその言葉を口にした。
 何かあったんだね。
 きみはただ薄く微笑んでいる。
 ぼくはただゆっくりと頷いた。

Written by ken1

2016/08/14 at 19:45

カテゴリー: kiss

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