風、空、きみ

talk to myself

きみのもしもし #452

leave a comment »

ーあなたはどんな時も笑っていてくれるかな。
 え、どんな時もかい?
ーうん、大きく笑わなくていいから、微笑んでいてね。
 と、きみのほうが微笑んだ。
 笑う門には福来たるってことかな。
 きみは微妙な微笑みで、
ーもしもし、あなたの笑顔はね、わたしの憂鬱をひとつずつ
 溶かしてくれるんだよ。そのこと、忘れないでいてね。
 と、ゆっくりとその言葉を口にした。
 何かあったんだね。
 きみはただ薄く微笑んでいる。
 ぼくはただゆっくりと頷いた。

Written by ken1

2016/08/14 @ 19:45

カテゴリー: kiss

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

%s と連携中

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。