きみのもしもし #452
ーあなたはどんな時も笑っていてくれるかな。
え、どんな時もかい?
ーうん、大きく笑わなくていいから、微笑んでいてね。
と、きみのほうが微笑んだ。
笑う門には福来たるってことかな。
きみは微妙な微笑みで、
ーもしもし、あなたの笑顔はね、わたしの憂鬱をひとつずつ
溶かしてくれるんだよ。そのこと、忘れないでいてね。
と、ゆっくりとその言葉を口にした。
何かあったんだね。
きみはただ薄く微笑んでいる。
ぼくはただゆっくりと頷いた。
talk to myself
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